知ってますか? ビッグイシュー。創刊300号。

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池袋をぶらぶら歩いてたら、談笑してた販売員の方がいらっしゃったもんで、ひとつ頂いた。

初めてこの雑誌の存在を知ってから、しばらく買ってなかったんですが、久しぶりに。

この画期的な取り組みも始まって以来ずっと続いてると思うと、社会的意義のある活動なんだなと改めて思いますね。

中学生の時から、都内に行く事は多々ありました。

が、雑誌を高く掲げて売るその姿を見たことはあれど、何を売ってるのか、それがどんな意味があるかなど考えもしなかった。

ジャンプや週刊誌を路上で売ってる方々と同じくくりで、特に気に留めるわけでもなく。

初めて買ったのは東田直樹さんの本が話題になっていた時期。

丁度東田さんが表紙を飾っていて、気になってひとつ買ってみたのがはじまりでした。

販売の仕組みはこう。

定価350円の雑誌『ビッグイシュー日本版』をホームレスである販売者が路上で売り、180円が彼らの収入になります。最初の10冊は無料で提供し、その売り上げ(3,500円)を元手に、以降は1冊170円で仕入れていただく仕組みです。

販売者は、現在路上で生活しているか、あるいは安定した自分の住まいを持たない人々です。住まいを得ることは単にホームレス状態から抜け出す第1歩に過ぎません。そのため、販売により住まいを得た後も、必要な場合にはビッグイシューの販売を認めています。

ロンドンで発祥したホームレスペーパーの日本版。

やっぱり、マイノリティ向けの雑誌であるだけに、取り扱うのは社会問題や海外のニュースなど。だけど、おカタい記事だけではなくて、料理の特集とか、ファッションの話題とかも全然ある。

 

僕は「ホームレス人生相談」ってのが好きだったけど、それは終わっちゃったみたいですね。

毎回、読者からの相談に、ホームレスの方が回答するっていう。

結構、的を射た回答とか、気楽に励ましてる内容とかで癒されることが多かったコーナーだったんだけどね。

昔、地元の駅の前でホームレスの人と話したことがあって。

当時自分は大学入学してすぐ、バイトも初めてで、色々な環境に適応できずに塞ぎ込んでいた時期。

バイトでクソの役にも立たず、大学にも馴染めず。

そんな自分の環境と、そのホームレスの方の環境とを対比して、きいてみたんです。何気なく。

「人に変に思われるのって、嫌じゃないですか。」

そしたら、

「全然。なーんにもなく、明日が過ごせれば、それでいいでねーか。」

って。

それだけ聞いて、自分の悩みのちっぽけさと、こんなにこころがきれいな人が、自分の生きてきた年月と同じ間ホームレスとして過ごしてる、そんな社会の闇を感じて、涙が出てきて、気付いたら嗚咽がとまらなくなってた。

泣いてる自分をみて、立ち上がって、商店街のど真ん中で、大の字になって寝転んで、

「つらかったら、こーやって地べたに寝転がって、空をみてればいーのさ。泣けるのは、こころがきれいってことだよ。」

なんの関係もない自分を、ふたまわり以上も年下の自分を、こうやって体を張って全力で慰めてくれた。

自分の中にあったホームレスへの偏見が取り払われた瞬間でした。

「今回は俺が助けたから、次会ったときは俺を助けてくれよっ」

そう言われたので、いつか、なんらかのかたちで、恩返ししたい。

今は、こうやって、このビッグイシューの読者になる、っていう本当に些細な事しか出来ないですけどね。

池袋、新宿、渋谷をはじめとする主要駅、山手線各駅なら、どこかに販売員の方がいらっしゃいます。

販売員の方との束の間の会話も、醍醐味のひとつです。

みかけたら、是非一度手に取ってみてどうぞ。

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