限界利益って何のことかわかる?

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なんだかかっこいい名前ですね。「限界利益。」

熱そうな言葉ですね。

でもこの限界利益って言葉は精神的な言葉とは全然違います。

 

すごくざっくりに言ってしまえば、「売り上げから、仕入れ原価を引いた額」のことを言います。

Wikipedia先生によれば、

限界利益(げんかいりえき、英: marginal profit)は、管理会計の概念の一つ。 売上高から変動費を引いたもの。 限界利益を売上高で割ったものを限界利益率 (英: marginal profit ratio) といい、売上が1単位増えることで増える利益のこと。 限界利益には固定費が含まれる。

とのこと。

そうです。管理会計という分野の概念ですね。

 

 

例えば390円のラーメン一杯の限界利益はいくら?

というと、材料の原価を390円から引くと出てくるわけですね。

ネギ5円、チャーシュー20円、メンマ10円、麺45円、スープ10円、材料はこんなもんでしょうか。

原価は90円。販売価格390円から原価90円を引けば、300円の儲けですね。

この300円が限界利益というわけです。

 

それがどうした??って感じですよね。

この概念は何の役に立つのか???

この概念は、「売上」さえあればいつか黒字になる!という妄想から脱することができます。

そしてこの概念は、損益分岐点という考え方を使うために必要なのです。

このラーメンを何杯売れば、赤字にならないか。利益プラマイゼロになるのか。

そういうことを知るために、限界利益を出さなくてはいけません。

 

具体的に。

 

この300円は、単純にお店の儲けとして考えられますが、ラーメンを一杯作るのにかかる費用はこれだけではないですよね。

このラーメンを作ったり運んだりしてくれる従業員の給料。お店の家賃。電気ガス水道代。その他広告費などなど。

こんな感じで、仕入れ原価以外にも、お店から出て行くお金はたくさんあるわけです。

これら仕入原価以外の支出は、ラーメンが売れようが売れまいが必ずかかりますね。

従業員には、お店で働いてもらっている間の給料は、ラーメンがどれだけ売れたかに関わらず、一定額払わなくてはいけません。

光熱費も、お店を開けている以上、ラーメンがどれだけ売れたかに関わらず一定額、必要ですね。

家賃は、言わずもがな毎月一定額かかります。

そう、これら給料、光熱費、家賃などの支出は「固定費」です。

そして、仕入れ原価は「変動費」です。

 

では、ラーメン一杯の儲け300円をいくら積めば、固定費を賄えるのか。

これが損益分岐点そのものです。

 

従業員全員ぶんの給料が月30万円。

光熱費5万円。家賃が10万円だとします。簡単にするために支出はこれだけ。ということにします。

すると、この固定費45万円を賄うためには、

45万÷300=1500。つまり、月に1500杯売って、やっとプラマイゼロ、利益無し赤字無しになる、ということが分かります。

1500杯ということは、30日で割ると、一日あたり50杯売ればいいことが分かりますね。

 

1500杯というと途方もないけど、一日50杯といわれるとなんだかいけそうです。

こんな風に、損益分岐点が分かっていれば、今月あと何杯売ればいいのか??そのために何をすべきなのか??

という具体的な行動指針に繫げることができるんです。

 

 

もちろん、今は単純化のために商品は390円のラーメンひとつにしましたが、実際にはたくさんのメニューがあります。

支出も給料家賃光熱費以外にもあります。

そして、業種によっても何が「変動費」で何が「固定費」かも変わってきます。

(例えば、オンライン販売などの業種だと、変動費の中に、原価以外に送料や梱包の費用などが入ってきます。)

実際に使うまでには、またひとつハードルがありますが、

基本的な考え方は、

支出全体を、「変動費」と「固定費」に分けて、商品ひとつあたりの儲け(限界利益)を出して、その儲けと「固定費」と比べる、というものです。

 

まずお店から出て行くお金の整理をして、「変動費」と「固定費」に分離して、

販売価格から、商品ひとつひとつにかかる「変動費」を引いて、限界利益を出す。

その一つの商品の「限界利益」がいくつあれば、「固定費」を上回るのか。

ここがミソなわけですね。支出の整理です。

 

これが分かると、「売上だけ」良くてもダメなことがわかりますね。

そもそも原価が高すぎて、商品ひとつあたりの儲けが極端に少なかったら、

固定費を賄うためには膨大な量を売らないといけなくなるからです。

 

商品ごとの儲けが分かれば、この商品は儲けが大きくて、この商品はあんまり儲からない、ということも分かってきます。

そうすれば、「この商品をなるべく押していこう」、とか、「この商品は裏メニューにしとこう」とかいう作戦も立つんですね。

限界利益、恐るべし。

 

参考

この本。「「数字」が読めると本当に儲かるんですか」

この限界利益と損益分岐点について、実際の花屋のお兄ちゃんが、会計士の人に相談するところから、経営を立て直していくストーリー仕様、会話形式で解説している本です。

僕も売上額さえあれば、全然黒字になるっしょっと考えてたクチなので、これは衝撃でしたね。笑

考えてみればあたり前のことですけど、それを概念として理解できるのが大きいですね。

これ一冊で深く理解できます。良い本。

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